瀬野大輔(Daisuke Seno)【京都/書家】
Daisuke Seno "Etu"(Cross Over)/越(掛け軸)
Daisuke Seno "Etu"(Cross Over)/越(掛け軸)
■作品説明
日本人が大切にしている余白の美(the art of blank space)を表現した作品。余白の美とは、日本文化においてとても大切にされている美しさに関する概念で、「無駄なものを排除し、何もないからこそ美しい」という考え方です。それは単なる空白ではなく、意図的に残された何もない空間であり、そこに静けさや調和、そして思索を促す美が存在します。例えば、書道や水墨画などの日本の芸術では、描かれていない余白部分が描かれた要素と同じくらい重要であり、静寂を生み出し、見る人の想像をかき立てる役割を果たしています。本作品では、この余白の美を巧みに取り入れ、和紙ににじむ墨の色や、筆の動きをそまま写し取ったような線の流れによって、立体的な奥行きを表現します。
漢字の越(Etu,Koeru)は、「超越」という日本語に代表されるように、「場所・時間・点などはるかに越えて向こうへ行く」という意味を持つ字です。瀬野氏が描いた文字に、あらゆる困難・制約を飛び越えて先に進むというメッセージが込められています。
■作品情報
・サイズ (mm): W410/H1500
・重量:350g
・素材 :和紙、墨
・ご注文から発送まで約1ヶ月
■作家紹介
書家(Japanese Calligrapher)
瀬野大輔(Daisuke Seno)
1980年京都生まれ。祖母の影響で1歳のころから書道の筆で線を描くようになりました。瀬野氏は、書の伝統の中で培われてきた技術や精神性を大切にすることに加えて、紙と墨だけの表現に固執せず、画材・モルタル・樹脂といった書道に用いられていない素材を積極的に取り入れながら独自性の高い作品を制作されています。
ご利用ガイド
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