コレクション: 五代 西村 德泉(Tokusen Nishimura the 5th generation)【京都/京焼・清水焼 】

京焼・清水焼は茶の湯の文化と京都の伝統とともに発展してきた焼き物です。西村德泉(Tokusen Nisimura)は、明治時代から現代まで約120年続く陶芸一家で、茶道で使われる道具の製作に専念する工房です。家業を継承した者だけが名乗ることができる継承制度で、現在は5人目の人物が西村德泉(Tokusen Nisimura)の名を受け継いでいます。

日本の茶会で好まれる、染付(白い素地にコバルトを含む顔料で絵付けを施し、透明な釉薬をかける焼き物の技法)や祥瑞柄(Shozui pattern;縁起の良い柄)が描かれた作品を代々つくり上げてきました。

現在の当主は、幼いころからものづくりが好きだったこともあり、自然と家業を継ぐ道に進みました。作品は、歴史のある茶道の中で使われる道具であるため、茶道の作法を踏まえたサイズや形状、道具としての使いやすさ、他の道具とのバランスを意識しながら、一点ずつ丁寧に制作されています。