漁業の浮玉(うきだま)製作が発祥のガラスづくり
青森県の北洋硝子で作られている津軽びいどろは、漁が盛んな土地だからこそ生まれた伝統工芸品です。そのガラスづくりのルーツは、漁業用のガラスの浮玉にあります。浮玉は無色透明ですが、あるとき職人の思い付きで、浜辺の砂を原料に混ぜたところ、ガラスが深い緑に色づくことを発見し、それが色彩豊かな津軽びいどろの色づくりの原点となったのだそうです。
「空中で竿を回しながらガラスを吹く“宙吹き”という技法で作ることで、割れにくく丈夫な浮玉を作ることができます。しかし、浮玉の素材がプラスチックへと変わっていくなかで、この技術をより日常生活に密着したアイテムに活かしたいと考えるようになりました」
浮玉から始まったガラスづくりは、今では身近な生活シーンに溶け込む花瓶やテーブルウェアへと広がりをみせています。
120色を数えるカラーバリエーションで青森の美しさを表現
硬質なガラスでありながらも、たゆたうように柔らかな質感と、鮮やかな彩りを持つ津軽びいどろですが、最大の魅力は、色ガラスのバリエーションの豊かさにあります。
「今は120色ほどの色ガラスを作っていますが、色の原料はすべて自分たちで開発し調合していますので、作れない色はない、といってもいいくらいです。これだけの色をそろえられる工場は、世界的にみても他にはないと思います」
色ガラスの原料まで自社で開発するようになったのは、交通が不便な地理的条件のため、他県からの調達が難しかったからなのだそう。しかしそれが独自の色ガラスづくりを究めることにつながりました。
「豊富な色彩を活かして、青森の四季や風景をガラスで表現しています。使ってくださる方たちに愛着を持ってもらえるようなモノづくりや、青森という地域性を強く発信していきたいと思っています」
揺らぐ炎が照らし出す色の幻想をアウトドアで楽しんで
数ある津軽びいどろのアイテムの中でも、アウトドアシーンにぴったりなのがオイルランプです。ころんとした小ぶりのサイズで持ち運びがしやすく、防虫効果のあるオイルを使用すれば、屋外でより快適に過ごすことができます。
「ソロキャンプなどで、炎を眺めながらゆったりとした自分の時間を楽しむ人が増えています。ランプにともる灯りの美しさはもちろん、テーブルに色ガラスが映り込む様子をぜひみてほしいですね」
様々なカラーリングの中から自分好みのお気に入りをみつけて、アウトドアの夜を楽しんでみませんか?
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