Daisuke Seno "Mu" trilogy/『無』三部作

■作品説明
禅において「無（Mu）」は、「多（Many）」が極限まで達した無数（Myriad）の状態を指します。これは、数え切れないほど多くのものがあることを意味します。「無」とは、自分という固定観念を手放し、さまざまな自分を受け入れることで、より柔軟な自己認識を得ることを説く教えです。そして、修行を重ねていくうちに、最終的には自己に対する執着を手放し、変化し続ける存在として自分を受け入れることが可能となります。つまり、自分という固定観念が緩むことで、人生の自由度が高まるという考え方です。
本作品は、漢字の「無（Mu）」を3つの異なる書体で表現したものです。それは、自己に対する執着を手放し、変化し続ける存在として自分を受け入れることを象徴しています。

■作品情報
・サイズ(mm)： W350/H350
・重量： パネル一枚あたり315g（3枚945ｇ）
・素材：水性塗料、シリコン
・ご注文から発送まで約1ヶ月

■作家紹介 
書家(Japanese Calligrapher)
瀬野大輔(Daisuke Seno)
1980年京都生まれ。祖母の影響で1歳のころから書道の筆で線を描くようになりました。瀬野氏は、書の伝統の中で培われてきた技術や精神性を大切にすることに加えて、紙と墨だけの表現に固執せず、画材・モルタル・樹脂といった書道に用いられていない素材を積極的に取り入れながら独自性の高い作品を制作されています。